こんな張替えはいかがでしょう? その2

以前、座椅子の張替えをご紹介した時に使用した生地でソファの張替え依頼をいただきましたので紹介したいと思います。

ちなみに過去の座椅子張替えの記事は、下のリンクから見ることができます。

こんな張替えはいかがでしょう?

 

一般的にカウチと呼ばれるソファですが、張り替える前は長年の使用で生地やクッションの劣化がかなり進んだ状態でした。いつものように座り心地を考えながらウレタンを仕込みます。

前回の座椅子は面積が小さかったので、和室のワンポイントになりそうでしたが、今回はソファですからかなりインパクトがあるだろう…というのが納品前の僕の予想でした。しかしいざ納品してみると、思っていたほどのインパクトはなくむしろ馴染んでいる…。

工場は作業場ですから、実際に人が暮らしている家とは全然違うんだな〜と改めて思いました。お部屋も住んでいる人の趣味で構築されているわけですからね!とても良い勉強になりました!

背中のクッションの少し光沢のある薄いパープルと赤色のクッションがとても良く合っていて決まってます!

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少しの変化でも印象って変わります!

 

※少し前の張替え事例です。

この真っ赤なソファ、とても素敵に直す事が出来ました。お客様にも喜んでいただいて、「本当にあのソファ!?」と言っていたのが印象的だったので紹介したいと思います。

このソファ元々はこんな感じでした。

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肘の部分の破れに目が行きがちですが、実は長年の使用でクッション材もかなりガタがきていました。このソファの弾力を作り出すメインのバネが外れていたので、しっかりと固定し直し、補強。さらにウレタンも相当へたっていたので全て交換しました。座面のクッションも新しく作り直したのでかなり良い座り心地になったと思います!

今回はお客様の要望で座面下のスカートをとってしまいました。背もたれのボリュームとのコントラストで足元がすっきりして軽やかな印象になりました。

こんなこともできますよ!

 

※少し前の張替え事例です。

上の写真の椅子、一見クラシカルな印象ですがどこかモダンっぽくもありとても格好良いです。今回は、椅子を専門にしている僕たちだから出来るんじゃないだろうか!という椅子加工のご紹介です。

お客様からのご依頼は、ヘッドレスト両サイドのヘッドアームをカットしたいというものでした。一度生地を全てめくり、ウレタンもとって木枠の状態に戻してからカットします。カット後椅子の調子を見ながら下ごしらえしていきました。

張り地はそのまま使用しますから、こちらも合わせて加工します。カットした状態でもう一度型を取らなければいけないので少し大変ですが、完成した椅子はご覧の通りです!

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照明の関係で色味が違って見えますが、同じ生地です。

普通の家具屋さんでここまでするのは難しいと思うので、こういうのは実際に椅子に触っている僕たちならではかなと思って紹介させてもらいました。

他にもダイニングチェアを好みの高さに調節するために脚をカットしたり、買ったソファが思ってた場所に入らない!ということで横幅をお好みの幅に加工したり、など結構ご依頼いただきます。

もちろん全ての椅子を加工できる訳ではないので、ご依頼を受けてから実際に見せていただき最も良いと思われる提案をさせていただきます!気になる椅子がありましたら是非一度ご相談ください。

 

大北

 

これまた古い椅子です。

写真でも分かるくたっと具合。
おまけに生地が劣化してパリパリしていて、肌触りが猛烈に良くない!
これはもう張替えるしか無い!と言った状態です。
元の生地はグリーンのモケット生地。丈夫ですし、汚れも目立ちにくいですから人気なのは分かるのですが、古い椅子ってモケット生地で張られたものが多い気がします。何故でしょう?

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塗装前の肘置きです。こちらでも塗膜がパリパリ剥がれています。
今回は塗装修理もご依頼いただいたのでこちらも綺麗にします。

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椅子をめくった(生地やクッション材を取り払う事)木枠の状態です。背中と肘の部分を覆っているボソボソと崩れて見えるのはヘッシャンと呼ばれる麻の布です。そして背中の端がぐるっと盛り上がっています。中には藁を束にしたものが入っていました。両方とも現在の量産品ではなかなかお目にかかれない古い技術です。少々珍しかったので載せてみました。

以前、古い椅子を張替えさせてもらったときの事が書かれています。

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薄いグレーの生地で張替えましたが、清潔感があってとても綺麗です。へたっていたクッションも交換して、ピシッとしています。

大北

クリームパンソファを張替えました

今回のタイトル、特にそういう名前のソファという訳ではないのですが形がそっくりだと思ったので、一人でそう呼んでいました。他の職人に「クリームパンみたいですよね!」と言ったら、「あー」とか「そうだね」位しかリアクションが無かったですけど一人でそう思っていました。

と言う訳でアイキャッチにもなっている若草色のソファが今回張替えをさせてもらったものです。パッと見た感じ、特に写真では汚れていないように見えますが、よく見ると所々擦れて傷が入っていたり、汚れていたりします。もしかしたら元々はもう少し濃い色をしていたのかもしれません。

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座って右手側にはレバーが付いています。後でレバーを操作した所もお見せします!

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張替え後はこんな感じです。赤のモケットで張替えました。
モケット生地は手触りが良く、美しい光沢があります。毛足の長い生地は、見る角度によって光の反射の仕方が変わるのでそれがまた面白いです。

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先ほど登場したレバーを上げてみました。レバーと聞いてすぐ分かった方も居たかもしれませんが、クリームパンソファはリクライニングソファだったのです。
試しに座らせてもらったのですが、このクリームパンの所以ともいえるもこもこたちが体をホールドしてくれて何ともよい気持ちでした。

リクライニングソファは普通のソファと違い機械仕掛けですし、一見すると張替えなんて無理なんじゃ…と処分してしまう方も多いそうですが、このように綺麗に張替える事が出来ます。例外はもちろんありますが、一度プロに相談してみるのが良いと思いますよ。

それでは。

大北

こんな張替えはいかがでしょう?

今回紹介する椅子は折りたたみ式の座椅子です。
同じような椅子が家にあるという方も多いのではないでしょうか。
というのも、メーカーは違えど似たような形の座椅子が工場に持ち込まれる事が多々あるのです。
他社の事は分かりませんが、これだけ持ち込まれる数が多いと愛知県民は座椅子好きなのかなとか考えてしまいます。

座椅子と言えば和室に置いてある方が多いようで、元の張り生地も、新しく張替える生地も比較的無地を好まれる方が多い様に感じます。実際自分も張替えるならそうするかなと思うのですが、そんな中写真で見て分かる通りこちらのお客様は柄の生地で張替えさせて頂きました。奇抜なようで、でも落ち着きもあるような不思議な生地ですが、確かに選ばれてみると全然悪くない、むしろピタッと合っていると思います。

柄物は個性が強い分飽きが早いというのが通説なのですが、自分が本当に気に入った柄で張替えられた椅子は今までより一層愛着湧く一品になるかもしれませんよ。

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今回は塗装もさせて頂きました。濃いめの茶色です。
艶が出過ぎないように少々マットに仕上げましたので、落ち着いた雰囲気で和室にも、リビングにも合うと思います。
是非参考にしてみて下さいね。

大北

年季の入った椅子を張替えました

こちらも少し前に張替えをさせてもらった椅子です。

ご依頼を戴いた椅子は某大学の宿舎で使われていたものを譲ってもらったらしく、写真で見ての通りかなり年季の入ったものでした。
椅子生地も元は鮮やかな青色だったようですが、濃紺のように変色しており、かなり使い込まれているのが分かりました。
外見から座面が低いなと感じていたのですが、座らせてもらうと広めに作られた座と背でかなりゆったり座れます。しかし残念なことにウレタンがかなりへたっていて心材にお尻が直接付いてしまいました。

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背中の裏を見てみると手縫いで閉じてあります。もしかしたらミシンがまだ一般に広まっていない時代に作られたのかもしれません。
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裏を見てもこれまた釘が使われていて、至る所で時代を感じました。
お客様はかなりの椅子好きで、生地もとても迷いながら選ばれていましたが、選ばれた生地を見ると流石の一言。かなりモダンなチョイスだと思います。木枠はご自身で塗装を落として、オイルを塗るということなので、背と座を外して工場へ持ち帰ります。

工場にて生地をめくってみるとやはりウレタンは粉々になっていました。
新しくウレタンを調節して仕込み、選ばれた生地で張っていきます。背中の手縫い部分は今回はミシンにて縫製し、すっぽりかぶせるようにして張りました。
今回は背と座のみ持ち帰っての作業でしたので、木枠と合わせるまではどきどきでしたが、組み立ても問題なく済みとても喜んでもらうことが出来ました。

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大北