クリームパンソファを張替えました

今回のタイトル、特にそういう名前のソファという訳ではないのですが形がそっくりだと思ったので、一人でそう呼んでいました。他の職人に「クリームパンみたいですよね!」と言ったら、「あー」とか「そうだね」位しかリアクションが無かったですけど一人でそう思っていました。

と言う訳でアイキャッチにもなっている若草色のソファが今回張替えをさせてもらったものです。パッと見た感じ、特に写真では汚れていないように見えますが、よく見ると所々擦れて傷が入っていたり、汚れていたりします。もしかしたら元々はもう少し濃い色をしていたのかもしれません。

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座って右手側にはレバーが付いています。後でレバーを操作した所もお見せします!

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張替え後はこんな感じです。赤のモケットで張替えました。
モケット生地は手触りが良く、美しい光沢があります。毛足の長い生地は、見る角度によって光の反射の仕方が変わるのでそれがまた面白いです。

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先ほど登場したレバーを上げてみました。レバーと聞いてすぐ分かった方も居たかもしれませんが、クリームパンソファはリクライニングソファだったのです。
試しに座らせてもらったのですが、このクリームパンの所以ともいえるもこもこたちが体をホールドしてくれて何ともよい気持ちでした。

リクライニングソファは普通のソファと違い機械仕掛けですし、一見すると張替えなんて無理なんじゃ…と処分してしまう方も多いそうですが、このように綺麗に張替える事が出来ます。例外はもちろんありますが、一度プロに相談してみるのが良いと思いますよ。

それでは。

大北

こんな張替えはいかがでしょう?

今回紹介する椅子は折りたたみ式の座椅子です。
同じような椅子が家にあるという方も多いのではないでしょうか。
というのも、メーカーは違えど似たような形の座椅子が工場に持ち込まれる事が多々あるのです。
他社の事は分かりませんが、これだけ持ち込まれる数が多いと愛知県民は座椅子好きなのかなとか考えてしまいます。

座椅子と言えば和室に置いてある方が多いようで、元の張り生地も、新しく張替える生地も比較的無地を好まれる方が多い様に感じます。実際自分も張替えるならそうするかなと思うのですが、そんな中写真で見て分かる通りこちらのお客様は柄の生地で張替えさせて頂きました。奇抜なようで、でも落ち着きもあるような不思議な生地ですが、確かに選ばれてみると全然悪くない、むしろピタッと合っていると思います。

柄物は個性が強い分飽きが早いというのが通説なのですが、自分が本当に気に入った柄で張替えられた椅子は今までより一層愛着湧く一品になるかもしれませんよ。

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今回は塗装もさせて頂きました。濃いめの茶色です。
艶が出過ぎないように少々マットに仕上げましたので、落ち着いた雰囲気で和室にも、リビングにも合うと思います。
是非参考にしてみて下さいね。

大北

年季の入った椅子を張替えました

こちらも少し前に張替えをさせてもらった椅子です。

ご依頼を戴いた椅子は某大学の宿舎で使われていたものを譲ってもらったらしく、写真で見ての通りかなり年季の入ったものでした。
椅子生地も元は鮮やかな青色だったようですが、濃紺のように変色しており、かなり使い込まれているのが分かりました。
外見から座面が低いなと感じていたのですが、座らせてもらうと広めに作られた座と背でかなりゆったり座れます。しかし残念なことにウレタンがかなりへたっていて心材にお尻が直接付いてしまいました。

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背中の裏を見てみると手縫いで閉じてあります。もしかしたらミシンがまだ一般に広まっていない時代に作られたのかもしれません。
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裏を見てもこれまた釘が使われていて、至る所で時代を感じました。
お客様はかなりの椅子好きで、生地もとても迷いながら選ばれていましたが、選ばれた生地を見ると流石の一言。かなりモダンなチョイスだと思います。木枠はご自身で塗装を落として、オイルを塗るということなので、背と座を外して工場へ持ち帰ります。

工場にて生地をめくってみるとやはりウレタンは粉々になっていました。
新しくウレタンを調節して仕込み、選ばれた生地で張っていきます。背中の手縫い部分は今回はミシンにて縫製し、すっぽりかぶせるようにして張りました。
今回は背と座のみ持ち帰っての作業でしたので、木枠と合わせるまではどきどきでしたが、組み立ても問題なく済みとても喜んでもらうことが出来ました。

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大北

少し変わった形の特注ソファ

写真フォルダを眺めていたら発見したこのソファ…
実を言うと去年納めさせてもらったソファなのですが、何とも愛らしくて人懐っこいようなフォルムをしています。
色合いもカラフルで空間にもとても良く合っていました。
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こちらは見たまんま複雑な形をしているので、弊社にて木枠から製作しました。

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奥のスペースも空間にピッタリ納まりました。既製品ではサイズが合わない、もっとこうしたい、といったお客様のご要望に応えるのが椅子張り職人の仕事なのです。

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ころっとした外見が可愛らしいスツールも納めさせて頂きました。

特注品は変わった形だったり、カラフルだったり、技術的には難しいことも多いのですが、
逆に言えば、職人としてやりがいがあり毎回とても面白いです。

大北